花粉の季節がきました。
去年は花粉が少なく、症状がひどかった患者さまも少なかったと思われます。「環境省のはなこさん」のデータでも2月1日から4月30日までの徳島市内の花粉飛散量総量は32,504個と、最近の中では飛散が少ない年でした。(ちなみに、2018年は総量が128,062個、2019年は95,244個でした。) 花粉飛散総量や最大量とは?
当院の予想では、今年は50,000〜60,000個の予想で去年よりは多いものの、まあまあの年かなと考えておりました。
しかし、2月初旬より花粉症状の患者さまが増え始め、2月中旬からは非常に多くの患者さまが強い症状を訴え来院されております。花粉飛散は始まったばかり。それでも患者さまの症状の強さはちょっと異常です。
「環境省のはなこさん」のデータを見てみると、今年2月17日あたりに400個のピークを認め、2月22日から23日に1時間当たりで1,000個を超える時間帯も認めます!

念のため2月1日から24日までの過去10年間の徳島市内の花粉飛散の総量(1時間当たりの飛散量の総和)と最大量(この期間中で一番多かった1時間当たりの飛散量)を調べてみました。過去10年での総量は1,000個程度から多くて8,000個程度でしたが、今年は2月24日までにすでに28,306個も花粉が飛散しています!また、1時間当たりの最大花粉飛散量も今までは多くても200個程度でしたが、今年は1,000個を超えております!当院で予想している花粉飛散総量のおよそ半分がもう飛散してしまったことになります!

これほど花粉が飛散してしまうと、鼻の粘膜は火がついたみたいに強いアレルギー炎症を起こしてしまい、当分の間花粉が鼻に少し入るだけで非常に強い症状が出てしまうことが予想されます。花粉症をお持ちの患者様は早めに受診をしましょう!また、処方されたお薬でコントロールが難しい方はご遠慮なく当院にご相談ください。