コラム columns
日本各地にて今年のスギ・ヒノキ花粉は去年よりひどかったとの報道がされておりますが、徳島はどうだったのでしょうか?
当院を受診されたほとんどの患者様は今年は大変だったとおっしゃっていましたが、実際どうだったのか環境省花粉観測システム「はなこさん」の徳島市内から得られたデータを用いて徳島市の花粉がどうだったか調べてみたいと思います。
2月1日から4月30日までの花粉飛散量をグラフにしてみます。
縦は1時間当たりの花粉飛散量で、横は月日です。青い線が今年の花粉飛散量です。去年の花粉飛散量を赤線で示しています。今年の花粉は他の年に比べて明らかに飛散量が多いのがわかります。それでは去年や一昨年に比べてどのくらい多かったと言えるのでしょうか?
今回花粉の飛散程度を数字として見えるようにするため、当院では独自に以下の二つの数値を参考としてみました。
花粉飛散総量:2月〜4月の1時間毎の花粉飛散量を総和したもの。その年の花粉の全体的なひどさを示す。
花粉飛散最大量:2月〜4月の1時間毎の花粉飛散量のうち最大のもの。その年の花粉の一時的なパワーといったところ?
これらを2015年から2018年で比較してみました。
今年の徳島市の花粉飛散総量は2017年の約6倍、すなわち去年の約6倍花粉が飛んだということになります。
また、1時間当たりの花粉飛散最大量は去年の2倍以上、一昨年と比較すると約7倍といったところです。今年の徳島の一時的な花粉の飛散の勢いは最近の中でもかなり強かったようです。
このデータから見るだけでも今年の花粉症はここ数年の中では一番ひどかったと言えるようです。
花粉が飛んでいる時間帯は?