当院の手術について About surgery

短期滞在手術について

当院では短期滞在での手術実績が多くございます。

短期滞在手術のメリット

社会復帰が早い
短期滞在により社会復帰も早く、時間的拘束も最小限に抑えられます。
身体への負担が少ない
低侵襲手術を行うことで結果的に身体への負担は最小限となります。
精神的な負担が少ない
仕事や家事、子どもの預け先を探すといった物理的な負担のほか、家族と離れる精神的な負担も軽減されます。

当院が短期滞在手術を行う理由

理由 01

麻酔の方法・技術の進化

術中や術後の疼痛を不安に感じる方も多いと思います。当院では、麻酔方法から注射針の種類に至るまでより低侵襲で疼痛の少ない方法を模索し、以前に比較して確実に進化した麻酔技術を用いて手術しております。

理由 02

手術方法や器械の進化

現在は鼻や耳の手術はほとんどで内視鏡を用いております。内視鏡の導入により切開が小さくなり出血や疼痛も軽くなると共に、非常に大きくクリアな視野を得ることで安全性にも貢献しております。他にもデブリッダーなどの器械も開発され、出血を吸引しながら病変の観察・切除を同時に行えるようになり手術時間の短縮にもつながっております。

理由 03

短期滞在手術を
行うための知識や経験

副院長は長年慈恵医大附属病院を中心に頸部腫瘍、鼻副鼻腔疾患及び中耳疾患に対する様々な手術を行ってまいりました。特に鼻の手術では慈恵医大式内視鏡下鼻副鼻腔手術(Endoscopic Sinus Surgery:ESS)の継承、発展及び指導に長年携わり、その経験を活かして現在も他大学での手術指導やインストラクターを行っております。この知識や経験を活かして短期滞在での手術治療を行っております。

理由 04

術後の疼痛や合併症の
マネージメント

術後疼痛は、手術終了後より手術日中にピークを迎えます。また、ほとんどの方で翌日にはかなり軽減されています。当院では内服から点滴まで含め何種類もの鎮痛薬を用意しており、この数時間を様々なお薬を用いて鎮痛していきます。また、出血や腫れなどの合併症も術後数時間後に起こることが多く、短期滞在の期間は看護師が24時間経過を観察し、早期に対応してまいります。

短期滞在手術を受けるためには適応基準があります。

短期滞在の適応基準

  • 基本的に健康な患者様であること(糖尿病や高血圧などはコントロールされていれば大丈夫です)
  • 短期滞在手術の適応疾患であること
  • 短期滞在手術を理解し協力的であること
  • 生活が自立し介助が最小限であること
  • 状況により来院・帰宅時に付き添える家族や知人がいること
  • 緊急時の連絡を取れる通信機器(携帯電話など)を持っていること
  • 通院の支障がないこと

当院で行う手術の種類

当院では外来手術のほか、短期滞在(1泊2日ないし2泊3日)での手術治療を行っています。

外来手術(入院を要さない手術)

★の付いた手術は外来診療中に適宜行っております。その他の手術については午後2時から4時半の間で副院長が行っております。

nose はな
  • 鼻骨骨折整復術*
  • 高周波凝固装置を用いた鼻粘膜焼灼術*
  • 内視鏡下鼻副鼻腔手術(ポリープ切除など簡単なもの)
ear みみ
  • 鼓膜切開術*
  • 鼓膜チューブ留置術*
  • 先天性耳瘻孔切除術
  • 耳介腫瘤切除術
  • 外耳道外骨腫(サーファーズイヤー)切除術
throat のど
  • 口唇嚢胞切除
  • 扁桃周囲膿瘍切開排膿*
  • ファイバー下での声帯ポリープ切除

短期滞在手術(2泊3日)

鼻の手術では、患者様の状態や病気の程度によって1泊2日も可能です。

nose はな
  • 鼻中隔矯正術
  • 下鼻甲介粘膜下骨切除術
  • 後鼻神経切断術
  • 内視鏡下鼻内手術
  • 鼻前庭嚢胞摘出術
ear みみ
  • 鼓室形成術
  • 乳突洞削開術

全身麻酔下での手術(3泊4日)

毎週木曜日に行っています。

nose ear はな・みみ
  • 全身麻酔希望の鼻・耳科手術
snore いびき
  • いびきに対する軟口蓋形成術(CWICKs)
throat のど
  • 直達鏡を用いた声帯ポリープ切除

当院の手術実績

手術症例数及び総手術件数

※横にスクロールしてご覧ください。

当該手術件数に係る期間:2014年1月〜2022年12月

年度 手術症例数 総手術件数 鼻科手術 耳科手術 その他
症例数 鼻中隔矯正術 内視鏡下鼻副鼻腔手術(副鼻腔炎) 内視鏡下鼻副鼻腔手術(腫瘍) 下鼻甲介手術 後鼻神経切断術 ポリポトミー 症例数 鼓室形成術 乳突洞削開術 いびきに対する軟口蓋形成術 症例数 喉頭微細手術や耳瘻孔切除など ポリソムノグラフィー
2014 148 405 112 77 92 2 164 22 9 20 20 4 - 16 - 15
2016 167 521 147 94 93 3 206 74 6 13 13 2 - 7 - 30
2017 168 581 148 99 119 1 226 80 3 10 10 2 - 10 - 41
2018 179 567 151 98 110 2 206 86 6 19 19 2 - 9 - 38
2019 197 728 178 146 114 2 313 102 3 12 12 1 - 7 - 35
2020 187 741 173 136 113 2 298 130 2 9 10 2 1 5 - 47
2021 209 831 190 158 115 1 329 152 1 13 13 1 4 6 - 57
2022 206 733 186 136 105 1 293 138 1 15 15 1 2 5 - 41
1461 5107 1285 944 861 14 2035 784 31 111 112 15 7 65 - 304

症例数:手術を受けた患者様の数です。 件数:手術内容の件数であり、1人に2件となることがあります。

当該手術総件数 約5,000件

手術費用について

入院や手術を受ける場合、通常は健康保険等の公的医療保険制度が適用されますが、支払いの上限額が年齢や所得に応じて定められています。
高額療養費の手続きをすることで窓口でのお支払いが自己負担限度額までとなり、超過分の医療費をお支払いする必要がありません。
事前に「健康保険限度額適用認定証」または「健康保険限度額適用・標準負担額減額認定証」の交付を受け、手術の当日に認定証を必ずお持ちください。

自己負担限度額(所得区分の要件)

被保険者の所得区分 自己負担限度額 多数該当
区分ア
(標準報酬月額83万円以上の方)
252,600円+(総医療費-842,000円)×1% 140,100円
区分イ
(標準報酬月額53~79万円の方)
167,400円+(総医療費-558,000円)×1% 93,000円
区分ウ
(標準報酬月額28~50万円の方)
80,100円+(総医療費-267,000円)×1% 44,400円
区分エ
(標準報酬月額26万円以下の方)
57,600円 44,400円
区分オ
(被保険者が市区町村民税の非課税者等)
35,400円 24,600円

手術についての詳しい説明は、下記のページでご覧いただけます。