コラム columns
去年までの徳島の花粉についておさらいします。
下のグラフに示すように、花粉全体量を見てみると、2015年から2017年に比較して、2018年、2019年がそれぞれ12万8千個や9万5千個と去年、一昨年は最近の中でかなり花粉が多く飛散している年でした。
花粉の量は前年の7月の気温や日照時間に影響されるとよくいわれます。2018年と2019年はその前の年に比較して7月の平均気温や日照時間総数の数値が高いことがわかります。
今年の徳島における花粉はどうなるのでしょうか?
気象庁のデータでは、去年の徳島の7月における平均気温は23.8℃と低く、日照時間総和は107.9時間と短いことがわかりました。今年は7月に梅雨前線が日本列島上に停滞し、台風5号の影響もあり九州で記録的大雨を認めたことなどもありました。これらの影響で花粉を産生するスギの雄花の発育が抑制されたものと思われます。スギの雄花は8月にも発育します。去年8月の徳島の平均気温は例年と同等でしたが、日照時間は少なかったため今年の花粉量は例年よりかなり少ないものと予想されます。
毎年花粉飛散予報を公表している日本気象協会とウェザーニュースの予報でも、下図の通り今年の花粉飛散は去年に比較して少なく予報しています。
今年の花粉量は私の予想では全体量が4万個から5万個ではないかと考えています。
花粉飛散量が少ないことが予想される今年こそ早めの花粉対策をして症状軽減に努めましょう!