コラム columns
今回9月28日(木)から9月29日(金)までの期間、三重県津市の「三重県総合文化センター」に副院長が口演および会合のため参加してきました。
今回の鼻科学会は
今回の鼻科学会では
1. 生物学的製剤といった新しい薬剤の、好酸球性副鼻腔炎への効果の報告
2. 嗅覚障害の臨床・基礎
3. 鼻中隔や鼻の形態異常に対する手術治療
などのセッションが大賑わいでした。様々な新しい医学的見地についてアップデートも行ってきましたので皆様に還元できるよう頑張ってまいります。
副院長は鼻中隔の形態異常に対する手術治療について口演
今回副院長は今まで治療が難しいとされてきた鼻中隔の前弯に対するHemitrasfixion approach(HTF法)という手術の有効性について検討し報告を行いました。HTF法についてはこちら
当院では現在HTF法を行う際にPosterior septal angle trim法(PSA trim法)という手法を用いています。この方法では鼻中隔の強度を落とすことなく曲がりを補正することができます。難易度はやや高めですが、習得すると非常に有効なツールになると考えております。
当院で本手技を行なった45例での有効性について検討し改善度は8割を超えることを報告しました。しかし、まだ問題点もあり、その対応策についても検討を行いました。
三重大学医学部には私が在学の頃から今でも大変お世話になった小林正佳准教授がおり、今回小林先生のご恩に報いるためにも学会への参加・口演を行ってまいりました。
貴重なお休みをいただき、患者様皆様におかれましては本当にありがとうございました。