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2016.07.08

日本アレルギー学会 学術大会に参加してきました。

6月19日に東京の国際フォーラムで開催された第65回日本アレルギー学会学術大会に参加してきました。今回は思うところがあり外来を休診にせず日曜日の日帰り弾丸ツアーとなりました。

日本アレルギー学会 学術大会に参加してきました。

耳鼻咽喉科だけではなくアレルギー疾患に関わる全ての医師が参加する学会なので会場も非常に大きく、どの講演を拝聴するかも悩んでしまいます。

日本アレルギー学会 学術大会に参加してきました。

会場受付も非常に広かったのですが、最終日ということもあって受付は閑散としておりました。受付終了後どうにか一つだけ講演を拝聴しそのまま帰郷となりました。

今年の学会での私個人のトピックとしては『皮膚のタイトジャンクションとアレルギー疾患との関連性』です。私も大学まではアトピー性皮膚炎で悩んでいたのですが、近年幼児湿疹とアレルギーとの関連性が分かってきました。詳しい内容は省きますが、幼児期から皮膚のお手入れを怠らないで湿疹の治療を行うことでアレルギー体質に対するある程度の予防が可能ということです。

アレルギー体質を持つ親としてその体質が子供にも遺伝していることを考えると暗い気持ちでいましたが、一筋の光が差し込んできたようであります。

表皮の角質間に浸透し保水をしてくれるものとしてはセラミドや医療でよく使われるヒルドイドといったものがあります。セラミドにも色々な種類がありそれぞれで効果が違うようです。患者さんを見ている限りではヒルドイドがあっている方もいれば、市販のセラミド製剤の方が効果が高いように感じる患者さんもいます。

今後どのように幼児期から湿疹の治療を行う事で最大の予防となり得るのか焦点になるかもしれません。私も細々ながら色々検討・考察していきたいと考えております。